啄木哀傷

海青く　カモメは飛びて
波の音　なんぞ哀しき
遠き日を　傷（いた）むこころに
口ずさむ　啄木の歌
「東海の小島（おじま）の磯の白砂に
われ泣きぬれて蟹とたわむる」（立待岬）

花咲けば　友懐（なつ）かしく
若き日の　夢ぞ切なし
城の丘　ゆきつもどりつ
口ずさむ　啄木の歌
「不来方（こずかた）のお城の草に寝ころびて
空に吸われし十五の心」（盛岡）

星凍る　ここは北涯（きたはて）
ひと恋し　まして雪の夜
酒くめど　酒も苦くて
口ずさむ　啄木の歌
「しらしらと氷かがやき千鳥なく
釧路の海の冬の月かな」（釧路）

歌集「一握の砂」より

みんなみんな生きている

地球に生まれた　人はみな
お天道様の　子供です
自然の恵みに　包まれて
命のかぎり　はげましあって
みんなみんな　明日に向かって
生きている

見あげる大空　澄みわたり
海山　川も　みなげんき
ソーラー　風力　エネルギー
分けあいながら　手をとりあって
みんなみんな　明日に向かって
生きている

自然の怒りを　赦しあい
生きてるものへの　恩返し
癒やす心の　和をつくり
命のかぎり　はげましあって
みんなみんな　明日に向かって
生きている

まいにち　休まず　精出して
やっと決まった　人生プラン
ながいあいだに　えがいた夢は
ロマン探しの　ふたり旅
どんなチャンスに　出会えるか
明日をみつめて　ゆめの路（みち）

わたしがスケッチ　してる間に
土産きまって　微笑むおまえ
ながいあいだに　えがいた夢は
ロマン探しの　ぶらり旅
どんな嵐が　吹こうとも
明日は青空　めおと雲

さくらも秋には　色もみじ
いつもおまえは　七分のさくら
ながいあいだに　えがいた夢は
ロマン探しの　ふたり旅
どんなチャンスに　出会えるか
明日を信じて　いつまでも